2015年03月20日

組合潰しの偽装破産

 清瀬市にある障碍者の在宅生活支援を行なっている特定非営利法人自立生活支援センター歩歩で昨年6月に組合結成をしました。結成の理由は、理事長夫妻による私物化、雇用契約書が締結されていない、深夜手当てが払われていないなどです。ところが、組合を結成した途端に、副理事長である理事長の事実婚の奥さんが従業員数名を引き連れて株式会社歩歩という在宅生活支援を行う会社を設立し、NPO法人のほうを退任してしまいました。このNPO法人、理事長が障碍者である奥さんの介護のために設立したと公言している法人です。そして、理事長は株式会社歩歩の設立と東京都への届け出にも助力したことを公言しました。これはどうも偽造解散の筋書きがあるに違いない!と思い東京都労働委員会に不当労働行為の申し立てを行いました。
 この結果、申立後は組合役員への事業譲渡が提案され、ソフトランディングするのか?という機運が一時は高まりました。ところが、元副理事長が原因の訴訟が利用者さんから提訴される、東京都の助成金の関係で必要な書類を理事長が作成しない、必要事項を履行しないなどの問題が多数発覚し、しかも、理事長が利用者さんや従業員に「組合に追い出される」と言い回っていることも発覚しました。このため、事業譲渡を取りやめたのが昨年12月でした。
 そして、この1月から、ようやく未払い深夜手当、未払い割増賃金の交渉に入れるところに来た、と組合は考え、理事長に計算した数字を提示しました。組合の要求は労働基準法にのっとった要求ですから、当たり前の要求です。

 にも関わらず、理事長からの回答は「破産申請をする」でした。
 利用者さんの生活を支えて、生活支援を行なっているNPO法人が、そんなに簡単に利用者さんの生活を困難に貶め、従業員の生活を放り出す「破産」を選択してよいものなのでしょうか?断じて許されません。
しかも、組合に出してきた「破産」の理由は、東京都への返納金を返さないため、従業員の深夜手当を払わないために行うというものです。東京都の助成金というのは、元を質せば税金です。こんな身勝手を許すことはできないと、先ほど分会会議で決まりました。
今日はこれからこの問題で団体交渉です。
私たちは、福祉も労働問題も、理事長の身勝手で踏みにじって良いものだと考えていません。
「破産」が全てを踏みにじれるカードだと思っている弁護士さんの助言があったのであれば、それは間違いだと教えてあげたいと思います。
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2015年03月17日

世界をもういちど取り戻そう 福島、原発、止まった時計

3月14日(土)に「原発のない福島を!県民大集会」に行ってきました。
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福島の集会に行くと、労働組合以外の、漁業や農業や旅館業で生計をたてている人たち、高校生の声を聞くことが出来ます。暮らすことと働くことがイコールで結ばれる地元で生き、地元で声をあげること。福島の地元であげられた声に励まされて、福島の電力を利用している東京の者としてできることをやっていこうといつも思います。

2012年にこの集会に最初に参加してから早くも3年の月日が流れました。津波から4年。原発事故から4年。福島の今について私たちはもっと知りたいと思いました。そこで、集会が終わってから、私たちの組合は昨年に引き続き「フクシマ連帯キャラバン」のフィールドワークに参加しました。
県民大集会からフクシマ連帯キャラバンへの移行の集会をしていると、韓国の国会議員の人たち、トルコの反原発に取り組んでいる人など、海外から福島県民集会に参加した人たちが飛び入りで発言してくれました。
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福島の地元の声、海外の声が原発いらないと言っています。

集会が終わってから、福島駅前で反原発1000万人署名集めの行動に参加しました。
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福島駅前は、活気にあふれ、震災からの復興を強く感じることが出来ます。そして、東京よりも強く「がんばってください」「私も今集会の帰り」「署名します」という声が様々な年代の人から寄せられました。原発の事は、他人事ではないのです。

翌日3月15日はフィールドワークです。川俣町の道の駅では0.155シーベルトでした。年間1ミリシーベルト以内の被ばくの目安となる0.23シベールトよりもちょっと低いです。そこから飯館村に移動しました。途中風景が変わりました。車窓の外に大量の除染廃棄物が見えてきました。
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線量計を窓の外にかざすと、数字が増えていきます。綺麗に除染されていますが、飯館村の飯樋小学校の入り口では0.872シーベルトでした。そして地元の方の説明を聞いている時に、ふと線量計をみると
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1.350シーベルトになっていました。
小学校を出ると、郵便ポストはまだ閉鎖中でした。
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飯館村から双葉郡浪江町に向かい「帰還困難区域」のゲート
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に行くと、一桁しか表示しない線量計は9.9999という数字のエラーになってしまいました。ここのゲートにいる警備員さんたちは、日中でもマイナス温度になることがあるそうで、小さな控え室に屋外のトイレというとても過酷な環境です。
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村の人たちが見回りパトロールをしているということでした。そして、除染廃棄物の山
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仮設住宅の横で私たち組合は若手組合員一人を1週間のキャラバン行動に残し、帰ることにしました。「山よりも海方面のほうが線量は低いよ」と、誰かが言いました。

キャラバンから離れて、独自の展開になりました。昨年衝撃をうけた「とみおか駅」に行ってみようということになりました。そしてお昼前です。どっか道路をはしれば食べれるところがあるよ、という気楽な感覚で私たちは車を走らせました。114号線から6号線に入りました。海沿いの道を走りたいと思い、曲がろうとすると、通行止めです。
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仕方がないので、まっすぐ走ると、反対側、山側も通行止めです。
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交差点はすべて通行止め。
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いくら車を走らせても通行止め。
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バイク、自転車、徒歩はこの道路を走ってはいけないという標識すら出ています。そして、他に車はほとんど走っていません。左右には津波で壊れたガソリンスタンド、コンビニエンス、量販店が無残な姿をさらしています。4年前に壊れたままの姿が、放射能を被って保存されているのです。なんだか打ち捨てられて廃屋になった病院の中を走っているような怖さです。福島第一原発を遠くに望む地点になると、立っている警備員さんもフル装備、真っ白な防御服です。この国道6号線に連なる廃墟は想像以上に広範囲でした。たくさん車を走らせているのに、なかなかこの廃墟を抜けることができなかったからです。

そして富岡駅に着きました。昨年、立ち入りが解除されたところです。昨年訪れた時は、津波の被害がそのままの姿に、ボンペイの遺跡や渡良瀬遊水池の村の跡のような感覚と同時に、そんな事はない、きっと、という思いとが交差していました。今年はどうなっているのか、見たかったのです。
昨年は駅がありました。IMG_1975.JPG
今年は駅は無くなっていました。その代わり、除染廃棄物で駅だったとこは埋め尽くされていました。IMG_3274.JPG
けれどその他は、立ち居入り禁止の紙テープが貼られている以外は何も、痛みがひどくなっただけで変わっていませんでした。
津波にあった時のまま。IMG_3273.JPG
壁は壊れていますし。IMG_3278.JPG
車は転がったままですしIMG_3291.JPG
家が崩壊したままIMG_3301.JPG
時計は4年前に止まったままですIMG_3307.JPG
除染廃棄物が積まれただけで、何も変わっていない風景は、昨年よりも酷くなった風景でした。
この広範囲に捨てられた街は、とても恐怖でした。そして、来年再来年もわたしたちはこの現実が続く限りしっかりと見続けていかなければならないと思っています。

私たちにできる事は、とても小さいことしかないけれど、でも、それでも、5年前にはただのSFだった現実が、もっと広がらないように、変えれれるように。
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2015年03月16日のつぶやき


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2015年03月16日

2015年03月15日のつぶやき




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2015年03月15日

2015年03月14日のつぶやき


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2015年03月14日

2015年03月13日のつぶやき




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2015年03月12日

貧乏な労働者でも、声を上げれるために

今日は、綿半綱機事件の労働審判です。本人が申立したのではありません。会社が申立をした事件です。労働審判制度は、簡易に個別労使紛争の解決を図るために設けられた制度ですが、労働者にとって使い勝手のよい制度にはまだなっていません。今回のように会社から訴えられても、裁判所は本人に弁護士への依頼をするよう働きかけました。費用はもちろん本人持ちです。労働審判事件ですから、反訴はないですし、別訴を提訴して合議になるものでもありません。会社から、債権不存在で出された労働審判は、和解か、債権有る無しの命令が出るだけで、解雇無効の命令が出るわけではありません。
そんなわけで、労働審判法第  条に基づいて、許可代理の申請をしましたが、ちょっと待っててくださいと言われて、もう30分待ってます。会社側は代理人2名と課長部長ら4人の計6人が入廷して、こちらは労働者本人がひとりぼっち。会社と労働者の力関係はただでさえ従属的なのに、これでは、平等対等な関係は作れないですよね。

今週火曜日にも、東京地裁立川支部で同じような会社から訴えられた労働審判事件がありました。この事件では、会社側が拒否したために最初は審判廷の外で待ってましたが、和解調書作成時には同席していました。

そして、どちらの事件でも許可代理の申請していますが、「申請したひとですね」とはいわれますが、許可の返事はありません。

そもそも、労働審判制度に許可代理という文言が入ったのは、ドイツの労働裁判制度は労働組合または組合役員が代理人を務めることが出来るため。労働者にとって、労働裁判が負担なく行われるため。労働審判制度開始時の審判員研修の時に、許可代理の要件質問したところ、裁判所は「審判員経験者であれば認める可能性が将来的にある」と答えていました。あれから10年。法律文言は使われないまま現在に至っているようです。

私は昨年労働審判員を退任し、その経験を組合員のために役立てたいと思っていますが、法律条文があっても活かされないことに、日本社会の労働問題の歪みを感じます。労働組合の力が弱いことがこの元にあるのでしょうけど、司法立法行政から労働組合の地位を低める努力がされているようです。

ドイツの労働裁判制度も、ヒットラーか集団的労働法を亡き者にした時は、個別労使紛争のみに限られたそうです。

私たちの出来る事は、労働組合の存在を社会的に揺るぎないものにし、集団的労使関係法の争いをもっともっと活発にする事です。
労働組合活動が強くなることで、個別労使紛争での労働者が救済される幅を大きくしていくことが出来ます。







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2015年03月11日

最近の組合結成の共通点

今週月曜日にあたらしく組合を結成したばかりの田邊商店という、立川市から個別ゴミ収集の委託を受けている会社との団体交渉がありました。
団体交渉拒否ということもなく、団体交渉が開催されてまずは良かった、のですが、今後に向けていろいろな課題が浮かび上がっています。
この会社でどうして組合が結成されたかというと、就業規則を見たことがない、雇用契約書が締結されていない、雇用保険に入れてもらえない人がいる、社会保険に入れてもらえない人がいる、求人募集広告と実際の労働条件が違う、残業代未払いがある、有給休暇の取得がちきんとできない、パワーハラスメントがある、などなど。組合のホームページで「こんな問題があったら相談にきてください」と書いている項目が存在していたからです。と言っても、最近はこういう会社が珍しくないのが困ったものです。その証拠に今回会社に出した要求書は、昨年白百合クリーニングに出した要求書をほんの少し手直ししただけのもの。要求がほとんど同じなんです。

ブラック企業が珍しくなくなり、人を雇うということの基礎がないまま、労働組合や労働者が要求をいうことを敵対視する会社。これは知性の喪失ということなんでしょうか?人が働くことで会社が成り立ち成長することをどこかに忘れてしまっているのでしょうか?

しかも、そういう会社に共通することは、他人任せということ。団体交渉を社労士さんや、弁護士さんにお願いして社長がその影に隠れて出てきません。自分が雇用している労働者にきちんと向きあっていただければ、いろいろあっても信頼できる労使関係が築けるというものです。社労士さんや弁護士さんは専門家ではあっても、労働者が求める声を聞いてもらいたい人ではないということが、どうしてわかってもらえないのでしょうか。

私個人の感想ですが、私は、ワンマン社長であっても、自らが団体交渉に出席されて意見をいっていく社長さんは、さまざまな問題があっても好感が持てます。まずは顔をあわせること、話をすること、労使関係も人間関係も築き上げるということでは同じです。

社長さんが出席しない、ということでは田邊商店も白百合クリーニングでも同じですが、田邊商店は白百合クリーニングと異なり、1回目の団体交渉で就業規則一式の提出をしていただくことができました。
就業規則を出してもらえたので、今日は組合員一同、みんなで第1回団体交渉の反省といっしょに就業規則確認をしました。すると、会社からいただいた就業規則一式はどれもみな今年の2月1日に全面改訂されたものだったんです。組合の結成通知は2月の中旬ですから、もしかして組合結成を知ってから全面改訂したのでしょうか?ではもともとはどんな就業規則だったのか、興味深々です。しかも、この就業規則には「労働組合活動の禁止」まで記載されています。もちろん、就業規則に労働組合活動の禁止と記載しても、法律以下の規則は無効ですからなんの意味もありませんけれど。困った会社だなあとは思います。

それでもともかく、就業規則が提出され、団体交渉が開催され、新たな労使関係をつくる第一歩は始まったわけです。会社に労働法を教えてあげるのは労働組合のお仕事です。頑張りましょう。
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