2015年04月24日

定年まで働ける職場づくり

1昨日に、駒沢学園分会のごくろうさん会をしました。というのも、駒沢学園短期大学に働く最後の一人の組合員の方がこの3月で定年退職されることになったからでした。1990年代に、リストラ問題で複数名で組合に加入された非常勤講師のピアノの先生たちの分会でしたが、約20年の長きにわたるお付き合いの中で、お二人が現職中にお亡くなりになり、他の方々も他の職場に活路を見出していかれ、70歳の定年を迎えたのはお一人でした。
それでも、非常勤の先生が定年まで働き続けられたことは、今のご時世ではとても素敵なことだと思います。そして長きにわたり労働組合を支えてくださった方には、感慨深いものがあります。

30年前には当たり前だった、定年まで働き続けることが今の時代は困難なことにか得られているからです。安倍首相は「普通の国」を目指すといいますが、普通のこととは、普通に働き続けて普通に年を重ねて、リタイアすることのはずです。そんな普通のことがなかなかできない国って、いったいどうなってしまっているんでしょう?

労働組合を職場で結成された方たちは、その職場で頑張ろうとされるので比較的長期に働き続けますが、それでも中小民間職場では会社が潰れてしまったりすると、簡単にはいきません。

私たちのような中小民間企業での合同労組では同じ職場で働き続けることと、労働組合活動を継続することが同義語にもなっています。当たり前に定年まで働ける職場に、労働組合を結成して変えていきませんか?

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2015年04月11日

官製ブラック企業を無くそう=統一地方選に向けて=

 統一地方選です。無投票選挙区があるという新聞報道があります。沖縄の民意によって選任された首長の意見を簡単に退け無視する中央政権があります。地方自治が形骸化している中で、地方の政治がなんだか軽んじられているようで、歯がゆいばかりです。中央の政治で決まってしまうことも多いのは事実ですが、働く、暮らすという当たり前の日常に、地方自治はとっても大切です。
 私は、東京の国立に住んで、国立に事務所を構えて働いているのですが、住んでいる町が好きでいられることは生きる上でとても大切なことだと思っています。私たちの労働組合自体、三多摩地域に根をはる地元密着型労働組合運動なので、地方区の存在の行方がとてもきになるとことです。
 とっても大好きな多摩地域なのですが、東京23区に比べて残念なことがあります。それは、23区では公務員のお仕事のゴミ収集清掃事業が民間に委託されていることです。生活が回っていくために、街を美しくするために、欠かせない仕事である反面、汚い、きつい、危険な仕事だからきちんとした報酬の支払いが必要な仕事だというのが私の認識です。ですから、23区の清掃では昔から労働組合があり、仕事が終わったら汚れを落として帰れる環境があります。人のために働く仕事を安上がりにしようとしたら、結局それは自分の生活が悪化する形で跳ね返ってきてしまいます。
 以前から民間委託であった多摩地域の清掃ですが、経費削減の中で委託の内容は劣化の一途を辿っているようです。今年の2月に組合を結成した立川市の競争入札で2年前に落札した田邉商店という会社の、従業員らの年収はなんと300万円に届かないのです。ハローワークに出されていた求人募集広告よりも1万円少ない賃金の支払い、実労働時間から労働時間がカットされたことによる残業代未払い、求人募集広告に記載さていた「ボーナス支給」が実現すれば、ようやく300万円に届くかもしれない状態です。これは年齢に関係なく一律です。しかも、車両と人員不足で昼休み休憩を取れるのが、遅いと14時を回ってしまい、昨年は熱中症で倒れた方もいるとか。この状況が、立川市からの委託料を会社がピンハネしていることから起きたのであれば、それは会社をもっと追求しないといけないと思います。けれども、そもそもの委託契約が労働ダンピングから発生したのであったとしたら、行政にも要請が必要になると思います。それらは労働組合のお仕事ですが、ブラック企業が官製で作られた時は、やはり社会的な取り組みが必要となります。
 このような劣悪な労働条件が誰のせいで発生したかということを考える時、そもその民間委託の問題から始まり、暮らしに必要な労働を競争入札でダンピングさせる仕組みについて、はっきりと人の犠牲の上に自分の生活を成り立たせるのは間違っていると選挙を通じて意思表示していただける議員さん、いらっしゃいませんか?官製ワーキングプア、官製ブラック企業をなくすために頑張る地方議員さんを応援しますよ!
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2015年04月06日

「主張の違い」はいわゆる「平行線」=団体交渉の終了ではありません。

 先週の金曜日は、奥井組分会の組合側証人の最後の主尋問でした。証人は私です。相変わらず組合による審尋ですので、委員長に質問をしてもらい、分会長に書証だしをしてもらいました。
 証言時間は2時間です。これが長いか短いか。ちょっと難しいところです。というのも、奥井組事件の中心をなす課題は不誠実団体交渉だからです。
 労働組合の権利としての、労働3権の中心は団体交渉です。団体交渉で力が発揮できなければ、要求実現にも、労使の意思疎通もできません。団体交渉で力を発揮するために、一人でも多くの仲間としっかりと結びつく団結の力、組合員の行動の力である団体行動権があります。これら労働3権の一つ一つの力を十分に発揮したいものです。
 今回の審問の課題である「不誠実な団体交渉」とは、労働組合法第7条2項違反です。団体交渉は、労使双方が解決にむけて努力する誠実なものでなければならないのです。ですので、今回の審問は不誠実団体交渉を立証することが中心でした。団体交渉という、労使関係の要の部分が、ただ単に開催されていればいいというものではなないことを、多くの会社の社長さんに知ってもらいたいところですが、少しばかり命令をもらうためには手間がかかります。
 というのは、不誠実団体交渉の立証のためには、団体交渉の詳細な内容が必要になるからです。今回も、団体交渉内容の録音の文字起こしからこの作業は始まりました。この文字起こし作業、これが不可欠になるところが、不誠実団体交渉を争うにあたり辛いところです。辛いところなので、たまにこの作業を業者さんに出してしまう組合員がいるのですが、私としてはこの作業は是非組合員の皆さんにやってもらいたい作業なのです。というのは、団体交渉の良いお勉強になる作業だからです。団体交渉の最中に、会社から無理難題を言われてとても辛かったりしても、録音内容を聞いてみれば、相手側の不当労働行為の連続でかえって立証作業に使わせてもらえる、突っ込みどころ満載の内容だったり、もっとここでこう言えばよかったと捉え返しができたり。そして何よりも、争点の立て直しにつながります。
 今回も、団体交渉の録音の文字起こしの中から、不誠実な発言を拾い出して立証しました。奥井組事件の場合、不誠実発言がとても多すぎて、最初は2時間では収まりきれないほどの分量になってしまったので、これを整理するのがまた一苦労でした。

 そして、奥井組事件にも、弁護士から半可通なレクチャーを受けた経営側によく見られる発言が録音の文字起こしから出てきました。表題にした「主張が違うから平行線だね」という発言です。不当労働行為が発生している団体交渉で、この発言をする経営者が本当に多いいんです。
 確かに、団体交渉が平行線になれば、団体交渉は終結したことになります。で、問題は主張の違いが平行線になるのかということです。そもそも、労使交渉とは労働側の立場、経営側の立場という立場いの違う者同士が、解決に向けた努力の話し合いをする場です。ということは、立場、主張はそもそも違うわけです。主張が同じであれば、交渉前に妥結してます。交渉前に妥結できないから、団体交渉を開催しているのです。主張の違う者が、その主張をする理由を尋ね、必要な資料を提出して十分に説明を行い、討議が尽くされた状態にならなければ団体交渉の終結たる「平行線」にはなりません。奥井組の場合は、団体交渉確認書へのサインを「しないと言ったらしない」という社長の発言があり、その「しないと言ったらしない」が受け入れられないから「平行線」と発言したものでしたので、これはもう、理由の説明も何もないので、ただの不誠実な団体交渉となってしまうわけです。

次回は、6月8日に私への反対審問。そしていよいよ、会社側証人の審問期日が入ります。
会社側証人の反対審問が今から楽しみです。


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