2015年08月27日

労働者の味方はどこに?労働者保護法を実効あるもにする労働基準監督署にもっと働いてもらいましょう

労働基準監督署に労働基準法違反の申告に行った時のこと。労働基準監督官が「労働基準法は労働者の味方ですが、労働基準監督官は労働者の味方というわけではありません」と言いました。わざわざ労働者にそういうことをいう監督官というのもはじめてでしたが、以前に比べて労働者を守る法律を守る仕事という気概の無い、会社の顔色を伺う方が増えたように思えます。だって、この言葉、おかしいですよね。矛盾です。

 労働基準法が労働者の味方、これはまったく正しいです。
 なぜかというと、労働基準法は経営者が守らなければならない法律だからです。労働者が人間らしく働くための最低の基準たる労働基準法は、労働者保護法です。労働者を、生命をすり減らしたり、心をすり減らしたり働かせて経営者が利益を上げようとすることから、労働者を保護する法律です。セーフティネットとして、機能しなければ女工哀史の世界に逆戻りしてしまう、そういう、法律です。この労働基準法以下に労働条件が落ちてしまったら、生命の危機、生活の危機に瀕するわけで、そういう最低の生活のための法律。労働者の味方と言えますが、これはあくまでも「保護」法。それ以上の生活を望むのならば、自らの手で会社と交渉してくださいという法律です。ですから、労働基準法第2条には「労働条件は、労働者と使用者が、対等の立場において決定すべきものである」と定められています。
 
  それで、労働基準監督官はどういう仕事をする人か、ということです。労働基準法第97条に労働基準主管局(労働条件及び労働者の保護に関する事務を所轄するもの)、労働局、労働基準監督署に労働基準監督官を置く。と記載されています。労働基準監督官とは、法律の文言を読むと、労働者の保護に関する事務を行う人ということのはずです。そして監督署署長は、労働基準法の法律の実施に関する事項をつかさどると第99条に定められています。

 つまり、労働者を保護するための法律を実施させる事が仕事の人が労働基準監督官なのです。会社と中立の立場というものでもなければ、争いがある事については判断しないと言っていい立場の人でもありません。
労働基準監督署行政が後退している事を見るにつけ、解釈改憲だとかいっている政権と同じように、労働基準法改悪が現場段階で法違反について監督機関が責任を法規することで実質改悪されている現実が進行しているような気がしてきます。

 しかし!労働組合のお仕事をは現場段階での労働基準監督署にしっかりとお仕事をしてもらうことでもあります。労働基準法の番人たる労働基準監督官にしっかりとお仕事をしてもらうために、嫌われても嫌がられても、交渉しますよ。

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2015年08月19日

労働組合結成の、労働者、会社のはじめの一歩 有給休暇取得

今年の7月30日に、羽村市に本社のある木村建設で組合の結成通知をしました。社長は「相談もなく労働組合などを作るなど、順序が違う」「社長に相談する前に外部の組合(三多摩労働組合のこと)に相談なるのは順序が違う」と怒り出しました。
 でも、と、私は心の中で思いました。後で木村建設の面々に確認するとやはり同じ気持ちだったということです。私たち外部の人間の前でもこんなに怒りまくる社長さんですから、従業員が「私は労働組合が作りたいんですけど」なんて相談に行ったら、即怒鳴られて断念させられるか、会社を辞めざるを得ない状況になってしまいますよね。前途多難ではあるものの、これは最初の一歩を踏み出したところ、労働者も会社も、労働基準法第1条に定められている「労使対等の交渉」を身につけるための試練です。

 しかし、事態はわたしが考えるよりも早く進行しました。申し入れの当日7月30日には、誰が組合に加入しているのかという踏み絵を踏まされ、会社が組合員だと認識した組合員が業務を干されました。翌日7月31日に組合が社長に抗議し、業務に就くことはできました。翌々日8月1日に会社が予定した、労働組合結成を社長がどのように考えているのかという会は無くなりました。

 一旦安心したのも束の間、8月1日には社長が「労働組合が結成され、弁護士費用がかかるのでボーナスを払わない」と工場長らに宣言してしまいました。そして、その場に呼ばれた従業員が、職場内で社長の「組合が出来たからボーナスが払われない」との伝言を通知し、組合員らをそのことで恫喝する、という明らかな不当労働行為が展開されました。社長に電話で抗議したところ、社長の答えは「ボーナス出さないと言ったかもしれないが、それはその場の勢いで、時期が遅れるかもしれないが出すかもしれない」ということでした。ところが、お盆になってもボーナスが出ません。お盆は終わりましたが、ボーナスは出ていません。団体交渉の日程、ボーナス支給日の確認を社長にしましたが、「そんなこと考えられない」と言いますし、組合員に対して「会社を退職するか、組合を解散するかどちらかだ」という恫喝すらもしてきました。

 もう少し広い視野から、労働法について知ってもらい、労働組合との付き合いを知ってもらいたいと私たちは、思い、労働委員会のあっせんを申請し、労働基準監督署に労働基準法違反の申告をし、法律以下の労働条件で出している求人広告についての申し入れを行う事にしました。労働委員会のあっせんを拒否するなど、解決が遠のきそうであれば、すぐに申し立てに切り替える予定です。
 労働組合としての動きを作るために、お休みをとる必要が発生しました。

 しかし、木村建設では今までだれも有給休暇を取得した事が無いと、組合員からの訴えがありました。有給休暇申請書も見た事が無いと言います。
それで、8月17日に組合から「有給休暇取得申請」をFAXしました。
すると、同日中に会社から回答がありました!有給休暇申請を認めるという回答です。
 組合を結成通知してから半月。いろいろありますが、有給休暇を取得できるようになったのは労働条件改善の一歩に他なりません。
posted by REI at 15:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記