2015年10月03日

「モノ」が言える社会、「モノ」が言える会社に

 9月はちょっとした政治の季節でした。それは、戦争という「人権」「命」「権利」を奪う世界に日本が足を踏み入れた、歴史的な月だったからです。そして、戦争法案は通ってしまいましたが、本格的に無権利なモノの言えない日本社会が来る前に、戦争法案を廃案にすることに向けて私たち組合はこれからも努力していこうとおもいます。
 戦争という国家の大義名分の前に、「国のために」タダ働き、「国のために」権利の放棄、「国のために」低賃金労働が横行したのが、太平洋戦争前、戦争中のことです。どんどんそっくりになってくる「1984年」の小説のでも、権利を抑圧する管理社会の後ろでは常に戦争が行われています。いつもどこかと戦争体制のアメリカでは、徴兵制に代わる軍隊入隊要員確保のために、低賃金不安定雇用労働者層はそのままの貧乏なままでに置かれています。
 私たち組合がこの社会から無くしたいと切望している、「働いても働いても貧乏から抜け出せない世の中」「会社の利益の前に、生命や権利が踏みつけにされる働き方」「経営者に意見をいうことができない職場」は、戦争という事態が後ろに控えている限り、私たちの切望とは反対に絶望的に辛い働き方の社会に向かって行ってしまいます。

 労働組合に加入することで最初に手に入れることができるのは、「経営者にモノが言える」ということです。団体交渉権という労働組合の大切な権利は、まさに「経営者に対等な立場」で経営者にモノをいう場が手に入るということです。労使対等の原則に則って、経営者と交渉をする権利が、憲法28条で保障されていることによって、労働条件の向上、労働者の地位の向上を労働組合を結成した労働者、労働組合に加入した労働者は手に入れることができるのです。

 私たちの組合の仕事は、一人でも多くの働く人たちがイキイキと働けるように、少しでも良い労働条件で、すこしでも一人一人が思ったこと、考えたことを経営者に言い、回答を求めることができるようにしていくことです。
 労働組合法を知らない経営者に労働組合法のルールについて教えたり、目下の者とおもっていた労働者が権利を主張することに腹をたてる経営者をなだめたりという、常日頃、地味で手間のかかる仕事が私たち労働組合の仕事です。
 労働組合の仕事をこれからももっとたくさんこなしていくために、平和な日本、戦争のない社会は不可欠です。
 そして。
 人間は弱くて、我慢することにも、黙り込むことにも、それが精神的にとても辛いことであって慣れてしまうことができる生き物です。毎日の日常の中で、働く中で、おかしいと思ってもの「モノ」を言わない日々を続けると、本当に生命や生活の危機が訪れた時にも「国が決めたのだから仕方がない」となりかねません。戦争体制の中で、国にモノをいうことの危険度は日々高まってしまいます。モノが言える間に、しっかりと言っていかないと、モノが言えない社会になってしまうのです。
 会社の経営者にしっかりと自分の権利や意見を伝えることは、労働組合を通じて行えば、労働組合の役員がサポートします。一人ぼっちの闘いには絶対にしません。そして、労働組合に加入したこと、労働組合活動としてモノを言ったことをもって、経営者が報復行動にでたとしても、労働組合法第7条に定められた禁止事項として経営者はその報復行動を取りやめ、現状に戻さないといけません。労働組合を通じて会社にモノを言ったからといって、不利益に取り扱う事を法律は禁止しているのです。
 「モノ」が言える社会を守るために、働いている職場で「モノ」が言える状態をつくりましょう!会社に「モノ」をいうために、労働組合に相談してください。
posted by REI at 11:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記