2016年04月15日

奥井組事件、青伸産業運輸事件、不当労働行為事件解決で労働条件交渉の正念場へ。

昨年から今年にかけて、本当に忙しかったです。ようやく小休止、一息ついています。長距離輸送の奥井組での不当労働行為事件も、海上コンテナ輸送の青伸産業運輸の不当労働行為事件も、最終陳述書を書き終え、命令を待つばかりです。最終陳述書を書き終えると、このあとは労働委員会での審査のお仕事です。最終陳述書を提出してしまうと、労働組合当該は不当労働行為にあって、辛い思いをした労働者がきちんと救済されることを願うばかりです。
 ただ、労働委員会奥井組事件は本当に長かったです。2012年6月に申立ですから2016年2月最終陳述書提出まで3年10ヶ月もかかっています。命令が出るまでは4年経過してしまいます。不当労働行為の時効は1年。この意味は、労働基準法が定める労使対等の交渉を実現するために、不当労働行為はサッサと解決する必要があるからだと考えられます。だいたい労働者が労働組合を結成して使用者と交渉しようと思うのは、解決したい議題、課題があるからです。その要求実現という目標が不当労働行為によって阻まれてしまうようでは、労働基準法以上の労働条件である賃上げなどの交渉が不可能ということになってしまいます。それで確か、2004年の改正労組法で審査の迅速化が目指されたはず。
 3年10ヶ月の長期に渡る係争で、組合が被った損失も多々あります。けれども、経営側も労働委員会期日への大量従業員動員や、過剰な対応などを見ると、損失が多いように見受けられます。係争が長期に渡ったため、新たな不当労働行為事件も続出し、新たな事実関係も続出し、争点整理も一苦労になりました。不当労働行為という労使関係の入り口での争いは早々に解決して、より良い労使関係づくりに早く移りたいものです。
 奥井組事件よりも期間が短かったのでてっきり迅速だと思っていた青伸産業運輸事件ですが、最終陳述書をまとめてみるとやっぱりそれなりに時間がかかっていました。2013年冬の協定書不履行をめぐる争いから端を発した事案は、2014年夏の申立でしたので、すでに最終陳述書提出時点で1年半が経過していました。6月から7月には命令が出るということですから、なんとか申立から命令までが2年という予定です。青伸産業運輸事件の問題は、なんといっても、締結した協定書を会社が守らないこと、「協議」を約束したことが実施されるまで何年もかかるということです。今回の都労委の係争も、リーマンショックの前から協議を約束していた一時金の支払い基準が問題となっています。設備投資よりも、人に対する投資は、経営にとっても社会にとっても大切なことです。
 最終陳述書を提出すると、都労委への書面作成は一息つきます。でも、ここからが賃上げ交渉、一時金(ボーナス)交渉、労働条件UP交渉の正念場です。
 
posted by REI at 17:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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