2012年10月24日

労働組合の役割 労働協約

例えばもし、労働組合の無い職場に働くあなたが職場で突然に住居の移動を伴う配置転換を命じられたとします。会社に何のルールも無い場合、引っ越し費用はどうしたらいいのか、引っ越すための手続きは有給で保障されるのか、基本給は変わらないと思うけれど手当てはどうなるのか。いろんな事が気になります。そこで上司に話してみると、総務部に言って話して来いといわれます。総務部の課長に話すと、「わからない」といわれてしまい、とりあえず相談するから待ってて欲しいと言われてしまいます。不安な数日を過ごし、配置転換命令に「YES」とは回答していないのに、配置転換は既成事実として仕事の引き継ぎだけは進みます。自分の生活はどうなるのか?と再度総務部に問い合わせると、迷惑そうにして口頭で説明が有ります。ところが、給料日になって賃金明細を確認すると口頭で説明された事と違っています。総務に再度問い合わせると、口頭で説明した後に、会社の方針が変更になったと言われ、泣き寝入りです。


これがもし、労働組合が存在するとどう変わるかというと
まず、「事前通知、協議」の人事約款がある労使関係であれば、配置転換をする旨の連絡が組合に来ます。そして、労働組合と会社とで協議をします。
人事約款が無い労使関係であったとしても、あなたが不安を抱えていれば、組合に相談すると良いのです。もしかしたら、配置転換の時にどのような条件になるのかの労働協約をもっているかもしれません。労働組合が既に労働協約として約束している事があれば、会社と交渉しなくてもその協約が労働組合員には適用されます。
労働協約が無い場合でも、組合員の不安を聞いて、組合が会社と交渉をします。労使関係のあり方によって、労使協議会での交渉になるのか、団体交渉になるのか異なりますが、よっぽど「?」がつく労働組合でなければ会社と交渉します。もし仮に、交渉してくれないような労働組合で有れば、自分たちで新たに労働組合を作れば良いのです。
そして、団体交渉、労使交渉で話した内容は「労働協約」という協定書に作成され、会社と労働者のルールになります。
仮にもし、団体交渉で合意しても。協定書を締結しない経営がいれば、それは不当労働行為という労働組合法第7条の違反になります。
更に、組合が同意していないのに、強制的に会社の決定事項だけで進めようとし、会社の回答内用を強制的用してきたら、それも不当労働行為になります。

きちんと機能する労働組合が有れば、労働条件について会社と交渉し、同意の後に労働協約となって、労働条件のルールが出来上がります。そうなれば、口頭の約束が破られて泣き寝入りする事はもう無くなります。

もし職場に労働組合が無いのならば、気持ちよく働き続ける為に、相談にいらっしゃいませんか
タグ:労使協約 
posted by 朝倉れい子 at 14:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 組合用語解説
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